ジビエを知る。考える。

■ ジビエってなんのこと?

ジビエとは、一般的に狩猟で得た野生鳥獣(シカやイノシシ、キジなど)の食材のことを指します。

ジビエ(gibier)の語源はフランス語で、その昔、フランスをはじめとするヨーロッパではジビエは高級食材として扱われてきました。
日本でもその存在は徐々に認知されてきており、ジビエ料理専門店などもあります。

さらに近年では、ペットフードとしての取り扱いも増えてきている状況です。



 ジビエを活用するメリット

ジビエは栄養価が高く健康にいいと言われています。

シカ肉は高たんぱく・ビタミンB群豊富(B12以外)・低脂質でヘルシー、イノシシ肉は鉄分やビタミンB12が多く含まれるとされています。


出所|文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より筆者作成


動物によって栄養価の特徴は異なりますが、ジビエは人にとっても犬猫にとってもうれしい食材です。



 ペットフードがジビエ事業を救う?

栄養価の高いジビエですが、実は人が食べることのできる部位はごくわずか。
残りの部位は通常は廃棄となってしまいます。
しかし、ペットフードとしては人の食用として使えない部位も利用できる場合があります。

< ジビエ利用頭数の推移 >
出所|農林水産省「野⽣⿃獣資源利⽤実態調査」より筆者作成

 

ここ数年でジビエの利用頭数は増えており、それに伴ってジビエの利用量は平成28年度~令和4年度で1.6倍まで増加。
中でもペットフードへの利用が年々増加しています。


もしもジビエがペットフードで利活用されなかった場合、食用としての利用には限界があるので多くが廃棄されていたことでしょう。
そうなると廃棄コストは膨大なものになり、ジビエ処理施設の負担も大きくなって事業継続が難しくなります。

 

このように、
ペットフードとしての利活用は廃棄コスト削減にも繋がり、とても重要な意味をもっています。
まさにペットフードがジビエ事業を救うといっても過言ではありません。

なにより、やむを得ず捕獲されてしまった多くの命を大切にいただくことに繋がります。



 野生鳥獣捕獲の必要性

そもそもなぜ、シカやイノシシなどの野生鳥獣を捕獲する必要があるのでしょうか?

枝葉や樹皮の食害などの森林被害、鳥類によるアユなどの捕食などがあげられますが、中でも「農作物被害」が大きな問題となっています。

 

< 農作物被害額の推移 >
出所:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について」より筆者作成

 

グラフを見ると被害額は減少していますが、シカの捕獲頭数増加なども影響しているため一概に「農作物被害が減ったから減少した」とは言えないのです。
いまだに膨大な被害額であることにはかわりなく、今後も野生鳥獣を捕獲する必要性があります。



なぜこのような問題を野生鳥獣は引き起こしてしまうのでしょうか?


それは、地球温暖化や過疎化による耕作放棄地の増加(緩衝地帯の減少)→人の生活環境に入ってきやすくなったことなどさまざまな要因が考えられます。

 

いずれにしても、
野生鳥獣はまぎれもなく生きるため、本能に従って行動しているだけなのです。
しかし、人と動物が共存するためには ” 野生鳥獣の捕獲 ” という形をとらざるを得ないのが現状です。

 

 

とても難しい問題ではありますが、生活する中で私たちにできること、
それは捕獲された命のありがたみを感じながら大切にいただくことなのだと思います。

watoraでは犬猫に安心して楽しんでもらえるモノをお届けしながら、このようなジビエの問題に少しでも向き合えたらと考えています。

 

この記事を読んでジビエについて興味を持っていただけると幸いです。
ジビエ料理はとても美味しいので、まだ食べたことがない人はぜひ食べてみてください!

 

参考:
農村振興局 農村政策部 ⿃獣対策・農村環境課 ⿃獣対策室「捕獲⿃獣のジビエ利⽤を巡る最近の状況 (令和6年2⽉)」
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/suishin.html

 

 

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